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「The Sound Of A Ticking Clock」
・秒針
・手紙
・花咲く並木道、君は何を想う?
・夏の夜(黒霧)
・SDPエンディングテーマ
作曲:小笠原幸子 演奏:小笠原幸子
さちこ@SDP 2枚目のソロアルバム
※2020/3/2〜ご注文頂いた順に発送予定
1.East Of The Sun
Jazzのスタンダードからの1曲。私の好きなジャズピアニストが時々ライブで演奏されていたため、自分も都内のジャズクラブでこの曲を演奏したいと練習してきました。演奏の奏法は、Cedar Walton(p)のように弾けたらなぁと憧れを持って演奏しています。
2.秒針
随分昔の話になりますが、私が人生で一番落ち込んでいた時に、励ますためなのか偶然なのか訪ねてきた人がいました。そして夢を見る大切さ私に教えてくれました。ほのかな恋愛感情も生まれたのですが、彼の将来の邪魔になると自然と遠ざかっていきました。連絡もとらずにいたある日のこと、ふと彼からの連絡があったような形跡に気づき、ほろっと溢れた涙。その時に作った曲で、止まった時計が急にコチコチと動き出すかのような気がしたのでした。
3.Beautiful Love
Jazzのスタンダードからの1曲。私はBill Evansが好きでBill Evansバージョンをよく聞いていました。いつも早いテンポで演奏しているのはBillの影響です。曲調が暗いマイナーの曲なのでいつもアレンジに困っています。「美しい愛」であるにも関わらず、悲しげでも儚げでもなく、どちらかというと暗くてどっしりしたイメージがしてしまって。(笑)
4.手紙
親友と長年、文通らしきことをしています。大事なことがあると必ず手紙で知らせてくれる彼女です。ところがある時、「今度結婚して東京に移住するらしい」という話を、パン屋のおじさんから聞かされてしまった私。親友の大事な決断だろうけれど、手紙は来ないし連絡もない。どうしたのだろう?と思いました。一先ず、事情があるのだろうと手紙を待って見ることに、その時の私の心境です。
5.花咲く並木道、君は何を想う?
高校時代に同じ部活動で知り合った親友です。校門の前には有名な桜並木がありました。当時私は音楽の道を目指していました。親友はもしかしたら夢を追っていたのかもしれません。よく遅刻しそうになり、走って駆けて行きました。そんな高校時代の私たちへのエールです。
6.All The Things You Are
Jazzのスタンダードからの1曲。私がJazzを勉強し始めた頃に習った曲でもありますし、初めて人前で演奏したのもこの曲でした。当時はJazzの演奏ルールなども理解しておらず、ただただ恥をかいただけでした。それをきっかけに、レッスンも増やし真剣に取り組むようになったのでした。
7.夏の夜(黒霧)
子供の頃から中原中也が好きで、詩集を読んだり、資料を集めたりしていました。この曲は夏の夜という詩からインスピレーションを得て創作しました。黒い霧が詩の中で出てくるので、(黒霧)とつけてあります。お酒の黒霧とかけて曲名を覚えてもらう作戦でもあります。詩の世界にあっているかどうか、どうかお確かめください。
8.SDPエンディングテーマ
SDPというバンドを運営しています。バンドの紹介のため、月1回動画を公開することにしていますが、終わりに何か曲が欲しいと思い、ぱぱっと作りました。自分自身の即興から生まれた曲ですが、しばらくどうやって演奏したか思い出せず、実は再現に苦労しました。
9.Love Letters
Jazzのスタンダードからの1曲。私の好きなピアニストが所属するバンドではこの曲を演奏していました。その時、初めてこの楽曲の魅力に気づき、以来演奏したいと想うようになりました。映画の曲だそうですが、シンプルなメロディーをいかにアレンジするかという点でも魅力が多い曲です。
10.蒼空のやうに
弟が結婚する時に書き下ろした曲。弟と婚約者が明るい未来に向かって着実に歩いていけるようにと願いを込めました。山登りは辛いですが、一歩一歩踏みしめて歩いていくと、やがて見下ろした時に眼下に素晴らしい眺めがあるでしょう、途中喧嘩もするかもしれませんが、振り返って二人の歩んできた道のりを確認してくださいねと。また、育った土地、埼玉県入間市のブルーインパルスが駆け巡る大空を同時に表してもいます。